ビーチハンドボールルールその14

競技規則を基にビーチハンドボールのルールを復習していきます。

大前提として、

「フェアプレー」の原則に基づく。すべての決定は, この原則に従って行われる。



フェアプレーとは:
・プレーヤーの健康、誠実、身体を尊重する。
・試合の趣旨、原理を尊重する。
・試合の流れを尊重する。しかし、決して反則した側が有利になってはならない。


14.6mスロー

6mスローの判定

次の場合に 6 m スローを判定する。
(a) コート上のあらゆる場所で、相手チームのプレーヤーやチーム役員が明らかな得点チャンスを妨害したとき。
(b) 明らかな得点チャンスの際に、不当な笛が吹かれたとき。
(c) 明らかな得点チャンスを競技に関与できない人が妨害したとき(得点が認められた場合を除く)。

上記(a)に示したような違反があるにもかかわらず、プレーヤーがボールと身体を完全にコントロールしている状態ならば、たとえプレーヤーが明らかな得点チャンスを生かせなかったとしても、6 m スローを判定する必要はない。
6 m スローの判定となる可能性があるときは、6 m スローの判定が真に正当で必要であるかをはっきりと確定できるまで、レフェリーは常に競技の中断を差し控えなければならない。防御側の違反にもかかわらず、攻撃側プレーヤーが得点できた場合は、6 m スローを判定する理由は全くない。逆にこの違反によって、攻撃側プレーヤーが明らかにボールや身体のコントロールを失い、もはや明らかな得点チャンスがなくなったことが判明したときには、6 m スローを判定しなければならない。

6 m スローを判定したとき、レフェリーはタイムアウトを取らなければならない。

6 m スローによる得点は 2 点とする。

明らかな得点チャンス

次の場合を明らかな得点チャンスとする
(a) 相手のゴールエリアライン付近で、ボールと身体をコントロールしたプレーヤーが、正当な方法では相手の誰もシュートを阻止できない状態で、シュートのチャンスを得たとき。
(b) ボールと身体をコントロールしたプレーヤーが、ゴールキーパーに向かって独走して(あるいは、ドリブルをしながら独走して)逆襲に転じている状況で、相手のコートプレーヤーは誰も正面から逆襲を阻止できないとき。
(c) 攻撃側がまだボールを得ていないが、すぐにボールを受け取ることができる状況で、防御側は正当な方法では攻撃側ボールを受け取ることを阻止できないときも、上記 (a) と (b) に相当する。
(d) ゴールキーパーがゴールエリアを離れていて、そこでボールと身体をコントロールした相手が無人のゴールにボールを投げるという、誰にも阻止できない明らかなチャンスを得たとき(これには、もしボールも投げようとしているプレーヤーとゴールの間に、防御側プレーヤーがいたら、レフェリーはそれらのプレーヤーが違反をせずに、阻止する可能性も考慮しなければならない)。


6 m スローの実施

コートレフェリーの笛の合図から 3 秒以内に、ゴールに向かって 6 m スローを実施しなければならない。

6 m スローを行うプレーヤーは、ボールを手から離す前に 6 m ラインに触れても、これを踏み越えてもならない。

6 m スローを行った後、ボールが相手かゴールに触れるまで、スローを行ったプレーヤーとその味方のプレーヤーは再びボールに触れることができない。

6 m スローを行うとき、スローを行うプレーヤーがボールを手から離すまで、相手チームのゴールキーパーとプレーヤーは、スローを行うプレーヤーから 1  m 以上離れていなければならない。このようにしなかった場合で得点とならなかった場合、再度 6 m スローを実施する。

6 m スローを行うプレーヤーが、ボールを持って正しい位置に立ちスローの用意をしたならば、ゴールキーパーの交代は認められない。このような状況で交代しようとした場合、スポーツマンシップに反する行為として罰則を適用する。

参照元:http://handball.or.jp/rule/doc/2019competition_rule_beach.pdf