ビーチハンドボールルールその4

2019-04-01

競技規則を基にビーチハンドボールのルールを復習していきます。

大前提として、

「フェアプレー」の原則に基づく。すべての決定は, この原則に従って行われる。



フェアプレーとは:
・プレーヤーの健康、誠実、身体を尊重する。
・試合の趣旨、原理を尊重する。
・試合の流れを尊重する。しかし、決して反則した側が有利になってはならない。


4.チーム、ユニフォーム、プレーヤーの交代

チーム

ビーチハンドボールの試合や大会は、男子、女子、男女混合で構成される。

チームは10名までのプレーヤーで構成される。競技の開始時に、チームは6名以上のプレーヤーを出場させなければならない。一方のチームの出場プレーヤーが4名未満になった場合、競技は中止となり、相手チームが勝者となる。

同時に4名までのプレーヤー(3名がコートプレーヤー、1名がゴールキーパー)が出場できる。残りのプレーヤーは交替プレーヤーであり、交代地域にいなければならない。

競技の開始時に競技場にいて、記録用紙に記載されているチーム役員とプレーヤーが、競技への参加資格を持つ。
競技の開始後に遅れて到着したチーム役員とプレーヤーは、タイムキーパーとスコアラーに参加資格の承認を受け、記録用紙にその旨を記載しなければならない。
参加資格のあるプレーヤーは、原則として自チームの交代ラインを通って、いつでもコートに入ることができる。
チーム責任者は、競技への参加資格を持つプレーヤーだけを出場させるようにしなければならない。違反した場合は、スポーツマンシップに反する行為として「チーム責任者」に罰則を適用する。

全競技時間中、チームはコート上のプレーヤーのうち1名をゴールキーパーに指名しなければならない。ゴールキーパーとして認められているプレーヤーは、いつでもコートプレーヤーになることができる。同様に、コートプレーヤーもゴールキーパーになることができる。(ユニフォームの上を変える必要がある)

チームは競技中、4名までのチーム役員を置くことができるが、そのうち2名だけが交代地域にいることができる。それ以外の2名は、安全地域の外にある交代地域後方にいなければならない。しかし、プレーヤーの負傷などの場合、レフェリーの許可を得たあと、補助のための地域に入ることが許される。

チーム役員は、その競技の途中で交代することはできない。チーム役員のうち1名を「チーム責任者」として指名しなければならない。このチーム責任者だけがタイムキーパーやスコアラー、場合によってはレフェリーと話すことができる。

通常、競技中にチーム役員がコートに入ることは許されない。この規則違反に対しては、スポーツマンシップに反する行為として、罰則を適用しなければならない。この場合、相手チームのフリースローによって競技を再開する。

コート内で負傷者が出た場合、レフェリーは救護のためにチーム役員またはプレーヤーとして登録してある者2名に、コート内への入場許可を与えることができる。2名が入場した後に余計な者がさらにコートに入った場合、不正入場として罰則を適用する。コートへの入場許可を与えられた者が、負傷したプレーヤーの救護に専念しないでプレーヤーに指示を出す、あるいは相手やレフェリーに言い寄る場合などは、スポーツマンシップに反する行為とみなす。

ユニフォーム

大会運営者はテクニカルミーティングや大会期間中、選手のユニホームをチェックしなければならない。
各チームの役員は大会前のテクニカルミーティングで承認を受けるために、ユニホームを上下ともに提出しなけげばならない。

男性用、女性用ユニホームは両方とも、以下に示す基準に合致していなければならない。オリンピック憲章により、ユニホームに宗教、政治、人種に関するメッセージを載せることは厳に禁じられている。

同じチームのコートプレーヤーは、全員同じユニホームを着用しなければならない。両チームのユニホームの配色とデザインは、互いにはっきり特別できるものでなければならない。

ゴールキーパーとしてコート上にいるプレーヤーは、(デザインや背番号が)同じユニホームを着用しなければならないが、両チームのコートプレーヤーや相手チームのゴールキーパーと、はっきりと判別できる同色のユニホームを着用しなければならない。

※チーム役員は、自チーム及び相手チームのプレーヤーのシャツと異なる色の同じシャツを着用しなければならない。

Ⅰ.男性用タンクトップ/女性用トップス

男性用タンクトップや女性用トップスは、以下に示す図と一致していなければならない。男性用タンクトップはぴったりとしたノースリーブで、必要なブランド名のスペースに配慮していなければならない。女性用トップスは胴の部分が露出して背中側の袖ぐりが深く中心側に切り込んであるもので、必要なブランド名のスペースに配慮したぴったりとしたものでなければならない。タンクトップの下に T シャツを着ることは許されない。

男性用タンクトップや女性用トップスは、砂浜でも色が反映し、着ることができるような明るい色(赤、青、黄、緑、橙、白など)とする。

ブランド名

<主催者/スポンサーのロゴ>

主催者やスポンサーのロゴは、男性用タンクトップと女性用トップスの前と後ろにプリントすることができる。

<製造元のロゴ>

製造元のロゴは男性用タンクトップ、女性用トップスともに、20cm2を超えない範囲で前面にプリントする。

選手の番号

選手の番号は、男性用タンクトップは約 12 × 10 cm、女性用トップスは約 8 × 6 cm の大きさで、前後両面に配置されなければならない。文字の色は、ユニホームの色と互いに異なる色にしなければならない(明るい色のユニホームには暗い色の文字にするなど)。

Ⅱ.男性用短パンツ/女性用ビキニパンツ

チーム全員は同一の男性用短パンツ、女性用ビキニパンツを着用しなければならない。以下に示す図と一致していなければならない。男子選手は、膝上 10 cm 以上で、たるみすぎていなければ長くても構わない。女子選手は、ぴったりとした脚の付け根に向かって切り込んだ形のビキニパンツを着用しなければならない。ビキニパンツの側面の生地の幅は最大10 cm とする。

スポンサーロゴ及び製造元ロゴの表示については、男性用短パンツと女性用ビキニパンツのどこにでも、どれくらいの大きさでも構わない。

男性用短パンツと女性用ビキニパンツに表示するスポンサーの数に制限はない。選手は短パンツやビキニパンツに、それぞれの名前かニックネームを付けなければならない。

気温が低いとき

厳しい気候のとき、選手はぴったりとしたシャツとぴったりとした長いパンツ(膝までではなく、足首まで長いもの)の使用が許可される。これらは大きさと場所に関わらず、次に示す短パンツ、ビキニパンツのマーケティングのルールと同じでなければならない。大会運営者は, 特別ユニホーム着用の要請があれば、公式の医療担当者と相談し、着用許可をするかの最終決定をする責任がある。

気温が低いとき用のユニホームは、半袖か長袖のぴったりとしたシャツと、ぴったりとした長いパンツで構成される。これは身体にぴったりとフィットし、同一チーム内で形、長さ、色が合致していなければならない。

すべてのプレーヤーは裸足でプレーする。
ただし、規定の(布でできた)スポーツソックスかサポーターを着用することが許される。その他あらゆるシューズの着用は許されない。

プレーヤーを危険にさらすようなものを身につけることは許されない。例えば、頭部用プロテクター、フェースマスク、ブレスレット、腕時計、指輪、 ネックレスやチェーン、イヤリング、固定バンドをつけていない眼鏡、固いフレームの眼鏡など、プレーヤーを危険にさらすようなもの。

次のアクセサリーは着用することができる。

・ (柔らかいバイザー、または負傷を防ぐために後部にある固いバイザーの付いた)帽子。

・ (固定バンドの付いたプラスチック製の)サングラス。

・ 膝、肘、足首用の治療用のサポーター。

プレーヤーは自身のアクセサリーに対して責任を持つため、上記の要件を満たさないプレーヤーは、その問題点を正すまで、出場を認められない。
※鼻用プロテクター : 競技規則によると、頭部プロテクターやフェースマスクの着用は認められない。このルールは次のように解釈することができる。マスクは顔の大きな部分を覆うものである。鼻用プロテクターはサイズもかなり小さく, 鼻のみを覆うものである。したがって、鼻用プロテクターを着用することは許される。

出血している、あるいは身体やユニホームに血液が付着しているプレーヤーは、止血して傷口を被い、身体とユニホームに付着した血液を拭き取るため、すぐに(通常の交代として)コートの外へ出なければならない。処置が完了するまで、プレーヤーはコートに戻ることができない。

この規定に関するレフェリーの指示に従わないプレーヤーは、スポーツマンシップに反する行為をしたとみなす。

プレーヤーの交代

交代しようとするプレーヤーがコートから出たならば、交代プレーヤーは、タイムキーパーやスコアラーに告げずに、いつでも何度でもコートに入ることができる。
交代するプレーヤーは常に自チームの交代ラインを通ってコートに出入りする。ゴールキーパーの交代に関しても、同様の規定を適用する。
タイムアウト中にも、交代に関するこの規定を適用する(チームタイムアウト中を除く)。

交代ではなく、プレーヤーが余計にコート内に入ったとき、または交代地域から試合を邪魔したとき、そのプレーヤーは2分間の退場となる。つまり、チームはコート上のプレーヤーを1人減らさなければならない。
退場中のプレーヤーがコートに入ったときは、さらに退場が加えられる。この退場は直ちに適用され、そのプレーヤーは失格となる。チームはコート上のプレーヤーをさらにもう1名減らさなければならない。
どちらの場合も、相手チームのフリースローで競技を再開する。

参照元:http://handball.or.jp/rule/doc/2019competition_rule_beach.pdf